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ポートレートって何だろう?

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「 顔を撮ればポートレートなのか? 」
今月の「アサヒカメラ11月号」の特集の一語なのですが、僕もこの特集についてなかなか興味深く読ませてもらったのですが、「人が写っている写真」を全てポートレートと言うには、広すぎる解釈だと思うし、人によって求めているポートレート像...と言うか、撮る目標だったり、見せる意味が異なると思う。だからその辺がとても奥が深いものなんだと思うのですけど、文中でも触れられている「 ポートレートって言うのは人を撮ってその内面を写し出す。 」この言葉。 この言葉に全てが込められていると思う。

僕はよくモデルさんと「自分だけ良くても(満足しても)モデルさんだけが良くても(見かけがよくても)ダメなんだと思う。」と言う話をする。実際、モデルさんのテンションが低くても多少妥協して、僕の方から「もう少し頑張ってみようか....」とか言いいながら撮り続ける事も日常的にあるのですが、撮る側としてのその時の心構えがそのまま、「撮る写真に反映される」。 そんな状況で撮った写真は見ると判る。
ある時、あるモデルさんから「ズバリと僕の妥協した部分を当てられた。」
「全く凄いもんだね」と言う僕に、「そこは妥協したらダメなんです...」と言い返された。
カメラの性能向上で、ただ「綺麗な写真」なら誰でも撮れる様になった今こそ、その写真の被写体の人の持つ感情までも残さないと本当の意味でポートレートに届いていないとモデルさんの一言で知った。
僕の場合、そういう意味でポートレートって二人三脚じゃないとないとダメらしい(笑


僕は週刊雑誌のグラビア見ると時々、「どうしてこんなに良いモデルさん使っているのになんだコレ」って言うのに、ときどき出くわす。判りやすくいうとちょっと前の週刊誌のグラビアで「ばるる」の奇妙とも思える格好だけの変な写真があったんですけど、製作側としてはきっと、ぱるるのコケティッシュ的な魅力を表現しようと試みたんだと思うのですが、物凄い空回りというか、ただの変な格好した写真にすぎなくてとてもがっかりした。ぱるるの表情が全然ノリノリでないからだ。商業写真は時として企画先行で読者にモノを届けようとするのでしょうけど、アレに関しては全くダメだった。
僕の中では、ポートレートとしてもあれは失敗だと思うし、もう本当に「ぱるる」なのに勿体無い。とてもプロのお仕事とは思えない。
「商業写真」って憧れた時期もあったんですけど、ネット上でも多くのアマチュアカメラマンが「商業写真」的な撮り方や「誰々風的な写真」「美人画」などに出くわすときもあるのですが、今の僕はそれは綺麗だと思うんだけど感情移入のポイントがわからない写真だと、全く興味がわいてこない。それぞれ、それはそれで1ジャンルだとは思うのですが、今の僕は何かに制約されない自由な気持ちで考えていく「趣味写真」の延長線上のポートレート写真が一番心地いいです。


「 内面を写し出す 」営業スマイルじゃないリアルな感情と質感をモデルさんと考えて、形として現れれば素敵だと思う。
僕の中での「ポートレート」ってそんなものかも知れない。
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by ryuseizoo | 2014-11-10 22:14 | スナップ